[modo 501] 犬探偵 (12)

グラディエントによるセルアニメ調(セルシェーダー、トゥーンシェーダー)の影の作り方がわかったので、試してみた。

輪郭線はマテリアルグループの境界に入るので、犬探偵の場合は、シャツの襟、ジャケット、ジャケットの襟、蝶ネクタイなどで分けてレンダリングした。髪の毛や耳の中、口元も分けたいけど、ポリゴンで分けられない部分なので断念。

セルアニメ調レンダリングの簡単なまとめ

  1. 輪郭線を出したい部分でマテリアルグループを分ける
  2. 輪郭線は、[シェーダツリー]>[最終カラー出力]>[輪郭]>[サーフェイス境界]にチェックを入れる(※プレビューには反映されない)
  3. [シェーダツリー]>[Rendar]>[大域照明]>[アンビエント輝度]を0.05 → 1.0 W/srm2に変更
  4. ライトをすべてOFF
  5. [シェーダツリー]>[Gradient]を追加、エフェクト:ディフューズ量、入力パラメータ:ロケータ入射(その他はデフォルトのまま)
  6. Gradientの「グラディエント編集」で、任意の段階でポイントを追加(中クリック)して、スロープ:ステップ
  7. Gradientのテクスチャロケータをアイテム選択して、ライトのように任意の位置に移動させる
  8. レンダリングで完了

詳しくは「[modo 501] 輪郭線レンダリング」に追記してまとめている。

modoでは出来ないと思ってたから、嬉しい。完成度を高めるにはもうちょっと研究が必要だ。

関連リンク

[modo 501] 犬探偵 (11)

前回が2月かぁ。顔が気に入らなくてずいぶん放置してた。最近LuxologyのTraningVideoを購入して、キャラクターにポーズを付けるために便利な選択セットのやりかたがわかったので、既存のキャラで試そうと考えたらこれが一番楽そうだった。

ただ顔がどうしても気に入らなかったので、先に顔のフォルムや目、髪の毛などの修正をしてたが、1週間かかっても納得出来るものは出来なかったので諦めて、ポーズの設定をした。

選択セットの編集

回転軸にあたる部分でメッシュが分かれるように任意の部分を選択した状態で、[選択]>[選択セットの編集]をクリックして、任意の名称を入力して「追加」する。リストには追加順に並ぶが、一旦終了させて再度modoを起動させるとアルファベット昇順で並んでいる。日本語は使用してないからわからない。「追加」のほか、「削除」「編集」がある。

「選択セットの編集」は、他のセットとダブって設定できる。[形状]>[ポリゴン]>[パート設定]や、[テクスチャ]>[マテリアルグループの設定]は、ダブって設定できない。選択セット、パート設定、マテリアルはそれぞれ同時に設定でき、[リスト]>[状態](右下)から選択できる。

回転軸にあたる部分のメッシュのディテールが低いと、フレックスで回転させた際にメッシュが潰れる。スカルプトの「スムース」や、「エレメント移動」「ソフトドラッグ」などで結構簡単に修正できる。

最新のDVDボックスを買ってから、参考になりそうな場面をチェックしてモデル作成していたが、監督が違うと全然顔が違ってくる。色も違う。つい先日絵コンテ集(IとII)が存在することがわかったので、2冊とも注文した。

巨匠の絵コンテはすばらしい。初期の犬探偵は耳が違うんだね。DVDボックスの表紙にあるイラストの耳が違うから、設定が変更になったんだろうなとは思ってたけど。

小さい枠内の絵コンテを見ながら、修正したけど、シリアスな顔がどうしても似せられない。一旦、頭部を最初から作りなしたけどダメだった。妥協して、とりあえず「オクルージョン」を追加みた。ブレンドモードは「乗算」で、多少黒がきつかったので黒のアルファを100%→60%、オクルージョン距離を200mm→100mmにした。

テクスチャがベタ塗りなので、オクルージョンを入れないとジャケットの襟がわからない。ベタ塗りじゃなくて、手描き風の柔らかい感じにしたいんだった、ってことを今思い出した。

あ、そうそう、お盆休み開けにmodo 501 SP4r2日本語版がリリースされていたので、Cocoa版だけインストールした。最近はCocoa版を使う事が多い。無駄なmodoメニューが邪魔だけど。

参考リンク

[modo 501] [ZBrush 4] 古墳ちゃん (4)

前回の続きで、modoでペイントし始めたら動作が重く遅々として進まないので、ZBrushでペイントすることにした。ペイントしてるときに、目玉が塗れなくて何でだろうと思ってたら、UVが原因だった。見えない裏側のメッシュを削除したら正常に戻った。ついでに眉毛も。

先にベースペイントしたテクスチャを読み込んで、それをPolypaintに変換し、ブラシ等をStandard、Color Spray、BrushAlphaにセットしてペイントした。

※ZBrush テクスチャ読み込み
「Texture」(右シェルフ)>「Import」したテクスチャを「Texture Map」(左シェルフ)で選択後、「Polypaint」>「Polypaint From Texture」で変換。

※ZBrush テクスチャ書き出し
「Texture Map」(左シェルフ)>「New From Polypaint」で変換後、「Clone txtr」で「Texture」(右シェルフ)に転送、「Export」で書き出し。

※modo スポイト
Ctrl+クリック

※ZBrush スポイト
C+マウスオン

ZBrushで描いたテクスチャはExportしてmodoに読み込んだが、Photoshopとmodoのペイントで再修正した。ZBrushのペイントは荒過ぎた。SDiv6にしてたけど、7くらいにしても大丈夫だったかな…。

不細工過ぎたので顔面を修正し、頭部に載せるメインの前方後円墳を作った。Furってサブディビかけないと表示されないんだった。ちょっと焦った。丸い方が後ろなんだよな…、まあ、いいか。

というわけで、レンダリングして完成。制作期間4日。出来具合は横に置いておいて、今までろくに完成させたものがないので嬉しい。

何かポーズ付ければ良かったな。